311の震災でお亡くなりになられた方、心より御冥福をお祈りいたします。
まだまだ以前のように戻っていないこともあるかと思いますが、
私や家族、親しい人たちに色んなことを教えてくれたこと、そして限りある命、生かされている日々に感謝しながら、これからも過ごしていきます。
私の人生で最も怖く、そして価値観が大きく変わった経験でした。
縁もゆかりもなかった福島に住み始めて、ちょうど1年という時に被災。
前代未聞の原発事故。
幸い休暇を取得していた主人。自宅に一緒にいましたが、恐怖で泣いている私と子供を残し、すぐ出勤。その後しばらく連絡も取れませんでした。
仕事の事は勿論理解はしていましたし、これまでも不在になることはしょっちゅう。
ただ、あの時は不安で不安で。
しっかりしないと!!私!!
と見たこともない映像が流れるTVを見ながら自分を奮い立たせました。
家の中にいて、普通に息をするのも怯える毎日。
やっと水道が使えるようになったと思ったら、安全面に不安があったり。
このまま私たちは知らない間に病気になったりするの?とか。
当たり前ではないことに感謝してきたつもりでしたが、あの時は本当に辛かった。
睡眠障害を抱えた子供、環境の変化が苦手&夜泣きする為、避難も帰省もできない。
かといって、本当の辛さを理解されない生活。
それでも、子供の事を受け入れてくれたご近所さんと、しばらく一緒に住むことが出来、どれだけ心強かったことか。(今でも大切な存在です。)
他にも、結婚前に勤めていた勤務先の方々に心配してもらったり、地元の友人や知人が、本当に心配してくれて、たくさんの気遣いをしてくれた反面、興味本位で色々聞いてきたり、デリカシーのない方もいたりと、人の本質にも触れることができました。
何事にも意味がある。
そして、どんな事が起きようとも、常日頃から準備や情報収集をし、
必要以上に恐れず、対処すること。
これからも心に刻んで、私らしく生きていきます。